法令違反者
毎日新聞の5月18日付けの記事によると,昨年の自転車利用者の事故18万7980件(過去最多)のうち,利用者に安全不確認,信号無視等何らかの法令違反があったものの割合が68.1%とのことらしい。
自転車車道禁止法案の根拠の1つとして,自転車利用者の交通事故死者のうち,利用者自身に落ち度のないものの割合が多いことがあるとの説がある。
毎日新聞の記事が事実なら,その根拠(と思われるもの)が1つ消えるはず。
などと思ったが,よく見ると違反の割合が多いとされるのは単なる事故件数。自転車利用者の死者数自体は例年900人台だったものが昨年はやや減少しているということなので,「違反行為による事故が多い=自転車利用者の交通事故死も多い」即ち「違反行為への規制→自転車利用者の交通事故死者の減少」とは直ちに言えないみたい。残念。
とはいえ,自転車VS歩行者の事故は,昨年が2496件と過去最多となっていることなので,歩行者と自転車の通行帯を厳格に分けるなどせず,無策のまま車道走行を禁止することが,自転車VS歩行者の事故の増加に繋がるおそれはあるとは言えそう。
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